「日本大使、情報見返り300万円」 中国の裁判所認定 会長 (2009-05-14 18:57 阅读人次:2749) |
2009年5月14日3時7分
【北京=峯村健司】宮本雄二·駐中国大使が、国家機密漏洩(ろうえい)罪で懲役18年の実刑判決を受けた元新華社通信外事局長の虞家復被告(62)に対し、情報提供の見返りに計20万7千元(約300万円)を渡したと判決で認定されたことがわかった。宮本大使は大使館を通じ、「外交活動の個別のやりとりについてはコメントできないが、現地の法令を尊重しており、何ら問題はないと考える」とコメントしている。
判決は北京市第2中級人民法院(地裁)が今月5日に出した。起訴状は宮本大使の実名を記載したが、判決文は「大使館員」となった。中国では国家機密にかかわる裁判は非公開だが、関係者への取材で明らかになった。
新華社は中国政府直属機関で、報道のほか、指導部向け内部情報を扱う。中国当局は情報漏洩の取り締まりを強めているが、外交官の情報活動がこうして明るみに出るのは珍しく、中でも一国の大使自身がかかわる形でスパイ罪が認定されたのはきわめて異例といえる。
判決によると、虞被告は宮本氏の大使着任後の06年9月から07年7月ごろにかけ中国の外交政策に関する情報を伝え、金を受け取った。06年11月8日には、北朝鮮が同年10月に核実験を実施したことに関して、北朝鮮への送金停止など中国の措置について情報を提供した。
また、虞被告は03年7月から05年8月にかけ、中国駐在の韓国公使(当時)に対して、胡錦濤(フー·チンタオ)国家主席の訪朝日程や、北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の米朝間秘密接触などの情報を漏らし、3千ドル(約29万5千円)、3千元(約4万3千円)とゴルフセットを受け取った。
金品がどのような形で渡されたか判決は明らかにしていない。また、宮本大使や韓国公使は立件されていない。
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