一位日本友人对长野圣火的看法 贱人 (2008-04-27 22:26 阅读人次:2308) |
这是昨天那位日本友人写给我的私人邮件,经本人同意拟以公开,里面只代表其本人的观点,言语激烈的地方请各位见谅。让我们从日本人的角度来检讨一下圣火,奥运,藏独等让国人热血沸腾的问题。对各位如有帮助的话,贱人也感到无比欣慰了。
R様
こんにちは。
昨日少し報告しましたが、中国人グループと終始行動を共にしたという立場で、内側から見た聖火リレーとはどのようなものだったのか。一部を報告します。
ぼくらは金曜日の晩に北池袋の陽光城という中国物産店に集合し、中国人グループの車に乗って深夜長野近くの戸倉上山田温泉の旅館に一泊。グループは全部で17名。みんなで一緒に温泉に浸かり、翌朝6時宿を出て長野市に向かいました。
実は3時間もの車中(ぼくを入れて7人乗車)、ぼくは「聖火リレーとは何のためにあるの?」という問いかけを繰り返ししました。「オリンピックは中国のものではない。世界が一緒にやるものだ。そして聖火リレーはそれぞれの国の人が祝い、楽しむものだ。それなのに、君たちが大挙して長野に向かったら、それをぶち壊すことになるのだよ。そのへん、どう考えているの?」。
すると代表の男はいいます(実はかれこそぼくの20年来の友人、Kさんです。日本の大手広告代理店勤務で、性格的には中国人としてはいいやつなのですが、思慮に欠けるところがあります)。「欧米の連中が妨害するから、ぼくらは黙っていられないのだ。あのようなことがなければ、ぼくらは長野になんか行かない」と、予想通りの答え。「でも、それじゃ彼らの挑発に乗ったようなものだね」「そうだ。やつらがあんなひどいことをするから、こっちにも面子がある。乗らなければならない」悪びれるところがありません。
「でもさ、さっきも言ったように、それじゃ日本中を敵に回すことになるかもしれないのだよ」。ところが、批判はのれんに腕押しといった風で、「CNNを絶対許さない」とぼくの言葉をさえぎるように、興奮してしまいます。こちらが何を言っても、ただテレビで報道されるまんまの「中国人の主張」を口にするのでした。聞く耳はもたぬ、という態度を崩す余裕は彼にはなさそうです。
さて、7時過ぎに長野駅に到着。PKに車を置き、長野駅に行くと、テレビ報道でもあったように、五紅星旗とチベットの旗(なかにウイグル人解放同盟のブルーの旗も混じっていました)の両グループが分かれて激突の最中です。そこには反日デモのときときっと同じような中国の若者たちが「北京 加油(北京がんばれ)」と叫んでいました。一方チベットグループはその大半が日本人。「フリーチベット」「デモクラティック·チャイナ」と連呼しています。
そして、ぼくのグループは長野駅近くの沿道に陣取り、大きな五紅星旗を翻し、やはり「北京 加油」と叫び出しました。実はこのグループ、池袋チャイナタウン計画のグループで、その代表のKさん。そのせいもあってかぼくを同行することが許されたのでした。
応援が始まり、ぼくは傍で見ていたのですが、なにしろ沿道には赤い旗しか見当たりません(あとはチベット旗)。「ねえ、ちょっとみんな、これじゃまずいんじゃない。君たち日本の旗を用意していないの? もしやるなら日中両国の旗を振らなきゃ、意味ないでしょ」。しかし、誰もそれには応えません。「だーめだ、これじゃ。君たち、長野の人を敵に回しちゃったぞ」と。
テレビ報道のように、小競り合いはちょこちょこあり、よせばいいのに、中国人の若者は(そしてついにぼくの友人までが)乗用車の窓から身を乗り出し五紅星旗を何本も振り回しながらリレーコースを凱旋走行し始めました。それは見苦しい光景でした。当然、右翼たちはほえまくりました。でも、言ってることが結構まっとうでちょっと笑いましたけど「おい、こんなこと日本人が中国でやったらおもえらの公安は容赦しないだろ。そもそも窓からあんなに長い旗を出すのは危険だろ。おい。警察、なぜあいつらにやめさせないんだよ」
沿道にはいろんなプラカードが見られます。「恥を知れ!CNN」「One dream One
World(ひとつの夢、ひとつの世界)」「中日友好」(こっちは中国グループ)。「オリンピックの聖火を汚すな」「The Genocide Olympic(ヒトラー、スターリン、チャウチェスク、胡
錦濤、ポルポトの顔写真とともに)」「中華帝国主義反対!」(こちらはチベットグループ)。そして例の「国境を越える記者団」のがい骨と手錠の旗もひらめいていました。
欧米人の若者が単身長野に乗りこみ(ひとりでもやるところが欧米人らしい。意外に男性は少なく女の子が多かったのも)「Yes! Olympic No! China Goverment」というプラカードを首に
掲げながら沿道を歩いています。すると、すかさず中国人グループが取り囲み、カラミ始めます。問答はともに留学生なのでしょう、たどたどしい日本語です。警察が間を割って、それをやめさせるという光景を何度も見ました。確かに今回の件で、彼らは欧米人に対して反日以上の敵対心を燃やしているようですね。そうそう、帰りに長野駅のラーメン屋に入ったら、「国境記者団」の4人組がそこに来てラーメンを食べ始めたのです。これはおかしいやと見ていたら、そこにも若い中国女性が近づき、英語でなにやら抗議を始めました。店内の客は呆れてしまい、追っ払われてましたけど。どうも欧米人はカラまれまくってますね。
沿道ではいろんな人と話をしました。地元の人にも話を聞くと、今回のリレーのために各町内会で花や日の丸を用意して応援しようと思っていたのに、急遽とりやめになったとか。「全部前から用意してあったんですけどねえ。花の鉢を投げたり、旗を武器のように使われたらあぶないから、みんな出さないことに決めたんですよ」とのこと。結局、旗を振り回してるのは中国人とチベット支援組ばかり。地元の人ではありません。「連中コンビニには行くけど、お土産とか買わないもんなあ」というぼやき声も。
なかでもいちばん面白かったのは、ぼくのグループの隣にいた中国人グループ(どうやら共通の知り合いがいたみたい)に同行してやってきた日本人男性。道路に身を乗り出さんばかりに旗を振る連中の後ろで、ちょっと距離を置きつつ、その光景を静かに見守ってる感じ。その姿に親近感を持てたので、近づいて声をかけたら、なんと新大久保の携帯端末の販売会社の社長で、社員の中国人に誘われ長野に来たといいます(その会社の社員は彼を除けば全員中国人)。
「社長、一緒に旗振りましょうよ」と社員が声をかけても、彼は「いや、俺はいい」と拒んでいます。「今回の件、どう思われますか」と問うと、「こういうやり方では、日本人は中国人のことを受け入れないだろうね」「やっぱりそう思いますよね。ぼくも道中、さんざんそう彼らに言って聞かせたのですが、聞く耳はありません」「ただね、これってぼくらが学生だった60年代後半の日本に似てるのかもしれないから、ぼくはその情熱って言うのかな、見守りたいという気もあるんだよね」「でも、当時は反体制運動だったでしょう。彼らのは体制擁護。要は現代の紅衛兵じゃないですか。しかも、それをよその国で大騒ぎしてやってるわけで」「だから、それを日本人は受け入れないだろうなとぼくも思う」。
確かにそのあたり、日本人も世代によっても微妙に受け止め方は違うのかもしれません。
とはいえ、ここまで鮮明に日本人の感情的立場と中国のそれが対立、あるいはスレ違ってしまっているということは、大変なことだと思いました。これは今後にいろいろ影響するのでは。
しかし、長野で見た日本人ってのは、日の丸じゃなくて、チベット旗を振りながら実は中国に抗議しているという姑息な感じも、なんだかおかしいのです。もっとも、日の丸振り回して中国人留学生とぶつかりあったんじゃまずいだろうという計算があったのでしょう(ただ、嫌中感情は静かに進行していくのだろうなとも思う)。
その人とは結局、リレー終了の12時半くらいまでなんとなく一緒に沿道を歩きながら話をしました。彼の話によると、今後日本の携帯端末を中国人には1台以上は売らない規制が入るそうです。いま一人5台まで持てるのだそうですが、中国人は日本の端末のデザインや機能が世界でいちばん優れているのを知っていて(ところが、中国市場では日本メーカーは完全撤退)、みんな中国に転売してしまうのだそうです。それを中国モードに機能変換して向こうで使うのだそうです。「まあ売れるんだったらいいじゃないですか」というと、「でも、携帯端末というのは通話代が2年くらい使って元が取れるような原価計算だから、すぐに転売されたら、メーカーはよくても、日本の通信キャリアが大損してしまう。だから、もうすぐ外国人には1台以上は売れなくなると思いますよ」とのこと。なぜ日本のメーカーが中国で大失敗したのか、そのあたりの話も、今度その方に詳しく話を聞く約束をして別れました。
今回の長野行きでぼくがいちばん感じたのは、「悲しい五紅星旗」ということでした。だって、世界じゃもう誰も応援してくれないから、自分で「がんばれ北京」と叫ばなければならない中国の人たちって、ホントにかわいそうです。
それと例の凱旋走行について。先ほどもいったように、これを日本人が中国でやると許されないのに、中国人は日本ではできると知って調子に乗ってやっているということ。思うに、これはいかにも中国的な行動スタイルです。彼らはいつも「ここまではいいはずだ。ここまでだったら公安は文句を言わないはず」という観点を行動規範にしているわけですが、それは要するに、自分の頭でこうあるべきと考えた行動とはいえないということ。中国に「自由」がないとはまさにそのことだと思います。「上に法あれば下に策あり」などと中国ではいわれますが、中国人というのは自らの判断に基づいて自由に行動を決定するということを知りません(儲け話を除いて)。いや経験がない。考えても無駄だと実は思っているから。
ラーメン屋で「記者団」に抗議する中国人女性を見て感化されたのか、胡さんが「やはり欧米メディアの偏向はひどすぎる。なぜ彼らは上からモノを言うのだ。中国には中国の事情がある。地域格差や貧困、一気に先進国のように民主化したら国がバラバラになってしまう。それを無視して自分たち先進国の価値観を押し付けようとしても無理だ。それは民主的な考え方ではない。もしアメリカが100年で日本が50年だとしたら、中国はまだ子供なんだから」などと話し出したので、「なるほど。それもそうだけど、では中国ではどのような未来を描いているのか教えてよ。結局、欧米も日本のメディアも、そしてぼくも、中国が将来どんな政治体制を目指そうとしているのか、その目標を中国人の誰もきちんと説明しないから、いろいろ言いたくなるわけでさ。どうあったらいいと思うの?」。
すると、これは本当に残念なんだけど、彼らは何もいえなくなるんです。要はそんなこと普段から考えていないから。「もっと外国のメディアは中国の事情を知る努力をするべきだ」。同席していた中国の若い女性が言い出します。「そうだ、押し付けは民主的なやり方とはいえない」「まあまあ、ぼくが言っているのは、知る努力を相手に求める前に、自ら何を目指しているか、説明しなければ、といっているだけなんだよ」。
でも、これ以上は、打ち切り。そういう話はしたくないのが、彼らなのです。みんな一斉にさっと席を立ち始めました。「ここまではいいけど、ここから先はダメ」。そこを突かれると、とたんに彼らは血の気がすっと引いたように、その場を立ち去りたくなるようです。そして、そこがRさんと彼らの大きな違いです。
別に君個人の考え方を聞いてるだけで、それすら話ができないの? 口には出しませんでしたが。
それでも店を出て少し歩くと、あるひとりが「全人代でも、いまいろいろ言っている」とぼそり。すかさずぼくが「でも、それが正しいとは限らないでしょ。君の意見を聞きたいんだけど」「……」そして再び打ち切り。
沿道で会った妙な日本人(ひとりで長野に来て、中国人に民主化を説いてる男性でした)が言うには、「彼らにはメンタルブロックがかかっている。政府が言うこと以上のことを自分で考えることをブロックしているんです。だから、海外メディアの声が届かない」。ぼくはいいました。「でも、中国人を世界は誰も応援しなくなった。悲しいし、かわいそうなことだ」。すると、その人は「でも、かわいそうだといっても、あれだけ経済成長したら、そういう考え方が世界に広まることは大変危険なのだから」と。
今回いろいろ見てきて、たいていのことは大方の予想通りだったのですが、ひとつだけいやだったことがあります。今日昼間のテレビ朝日の報道番組に莫邦富さんが出演していました。周囲のコメンテーターから「今回のリレーは中国政府にとって対外的に失敗だった」などとさんざん言われていたのですが、彼も抗弁したくなったのか、こんなことを言ってました。「でも、感動したことがありましたよ。沿道を歩く中国留学生たちは、北京がんばれという声とともに、「ありがとう長野」と言っていたことです」。
実はぼくもあちこちでこの声を耳にしていました。でもね、実はこれを聞くたび、現場にいたぼくは腹が立ったというのが真相です。
「お前たちが来たおかげで、地元長野の人は店のシャッターを下ろし、沿道にも控えめに立ち、リレーを祝い、楽しむことができなかったんだぞ。それを理解しようとせず、長野の人たち、ありがとうって何だよ」と。
こういうどうしようもない鈍感さ、自己中心の権化。Rさんには申し訳ありませんが、ぼくの中国人の嫌いなところです。最近莫さんの話は、ぼくから見て真実からズレ始めているなと感じていましたが、今回も強くそう思った次第。
中国人批判やあら捜しのためだけに長野に行ったわけじゃないんですけど、こればかりは後味悪かったですねえ。
東京に戻って、さすがに疲れたので中国モードを解除しようとグループと別れ、つい焼き鳥屋さんに入ってカウンターに座ったのですが、目の前で焼いてるのはここでも中国人の青年でした。「悲しい五紅星旗」の人たちと、どうやったらうまくつきあっていけるのか。きっとそれは通常日本人が考えるような人付き合いの作法とは別物の中国人に合わせたルール·マナーをこちらが用意しなければならないのでしょう。
でも、こういうとき、Rさんと話すと、安心します。いつでも冷静で、公平な考え方ができる方ですから。
昨日ぼくは言いました。「今回のことは在日中国人にとって失敗だった」。Rさんも言いましたね。「そうだと思う。でも仕方がない。ただ中国政府は胸をなでおろしているだろう。それはよかった」
まあ中国国内ではそういうことなんでしょうが、海外ではそうはならないと思います。
さて、今後メディアや国内外の世論はどう動くでしょうか。静かに見守りたいと思っています。
長々と失礼しました。Rさんにはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。写真を一部送ります。なるべくテレビに映っていないような写真を。
M
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